「竹」は、古来より、食品・生活用品・建築資材などあらゆる分野において、様々な用途に利用されてきました。繁殖力・成長力が高く容易に利活用できる自然由来の素材であり、環境に優しいエコロジーな素材と言えます。
しかし、その反面、諸外国からの安価な竹材の輸入拡大、たけのこ生産農家の後継不足、他素材への需要の移行など外的要因に伴い竹林が放置され、荒れた竹林が増え続けていることは、当地においても大きな課題となっています。
また、森林では木が根を深くはるため雨が降っても土をしっかりと支えるのに対して、竹は根が浅く広範囲に根をはるため、雨が降ると竹林ごと斜面を滑り落ちる危険があります。さらに、他の土地への侵害、作物への悪影響、道路に面していると交通安全の侵害などさまざまなトラブルの要因となることから、早急な対処が必要と捉え、本事業に取り組むこととしました。